文档:久石让官网日志/2000年6月

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2000/6:Jun
2000年6月
6月1日(木)
終日ピアノ練習。指はバンドエイド、腕はシップだらけという痛々しい姿だが、翌日のリハーサルにむけた調整はほぼ完了した様子。
6月2日(金)
ツアーリハーサル初日。プログラム順に演奏しながら、音の確認やセッティングの調整を行う。メンバーのほとんどが以前久石ツアーに参加した経験があり、曲に対するアプローチも慣れているはずだったのだが…。リハ終了後、「週末、一生懸命練習してきます」と口数少なく家路につくメンバー。
6月3日(土)
俳優さんとの顔合わせ。どうやら主役が決定したようだ。その後、演出や美術、撮影などの映画スタッフが集合して初ミーティングが行われる。クランクインまでのスケジュール確認が主な作業となる。
6月5日(月)
リハーサル2日目。今日から細かいニュアンスなどを詰めていく。セッティングを変えるものの、メンバーはすべての音を聴き取れず、曲に慣れるのに時間がかかる。
6月6日(火)
福岡公演時のエキストラも交えて、リハーサルが続く。演奏者一人一人が独自のニュアンスを持っているため、その都度ピアノの奏法も変化させなくてはならない。瞬く間に8時間に及ぶリハーサルが終わってしまう。
6月7日(水)
リハーサル最終日。本番さながらの通し演奏を行った後、1曲ずつ最終チェックを行う。この日は映画「Quartet」の制作スタッフをはじめ、主役に抜擢された俳優さんが見学に訪れる。
6月8日(木)
ツアー初日。善し悪しの反応がはっきりしているという名古屋のお客さん。メンバーも緊張気味だったが、本番はビシッとキマッたアンサンブルを演奏する。終演後、着替えも慌ただしく最終の新幹線に飛び乗るメンバー。初日を無事終えたことで安堵の笑顔が広がる。
6月9日(金)
ピアノ練習の後、社内で打ち合わせ。特に今年は、映画だけでなくレーベルの立ち上げや海外からの制作オファーなど、いくら時間があっても足りないくらいの仕事量。明日の公演にひびかなければいいのだが…。
6月10日(土)
仙台公演。昨晩の長時間に及ぶ打ち合わせがひびき、あまり体調がすぐれない。痛む腕をかばいつつステージに臨む。
6月11日(日)
パラリンピック以来の長野公演だが、連日の日帰りでメンバー全員が疲労の極致。本番直前、指にひどい痛みがはしるというハプニングが起こるものの、ステージでは内容の濃い演奏を披露する久石さん。最初の3連続日帰りツアーが終了したということで、帰りの新幹線内で親睦を深めつつの反省会が行われる。
6月12日(月)
事務所にて映画のキャスティング打ち合わせ。前日の疲れが抜けきれていない様子の久石さん。
6月13日(火)
会場で録音したテープを反省材料に、ピアノ練習に励む。左手全体が痛みだしているとのこと。
6月14日(水)
福岡公演。東京の憂鬱な天気とはうって変って真夏日和の福岡。久石さんだけでなく、メンバーも清々しい気分になったようだ。メンバー半分がエキストラということで細かいニュアンスの違いこそはあったものの、いつもと変らない演奏を披露する。
6月15日(木)
福岡からの戻り日。羽田空港で打ち合わせをした後、人気絶頂のミュージカル「オケピ!」を鑑賞しに行く。これも映画のための勉強だとか…。
6月16日(金)
鳥取公演。途中チョットしたハプニングが起きるものの、集中力が途切れることなく無事ステージを終える。メンバーも曲に慣れ、アンサンブル全体がまとまってきた感じ。終演後はメンバーとスタッフ全員で、今ツアー初めての打ち上げになる。
6月17日(土)
広島公演。早朝に、プロペラ機に乗って鳥取から広島へ移動したせいか、久石さんをはじめ、メンバー全員がグッタリしている。かなり疲労が激しい様子だったが、演奏のテンションは高く、最高のステージを披露。30以上の花束を頂き、ラストはスタンディングオーベイションに!
6月18日(日)
広島から戻ってきたその足で、映画「Quartet」のオーディション会場へ向かう。数多くの応募者から選ばれた、7人のファイナリストを審査する久石さん。映画スタッフと協議の結果、満場一致で「Quartet」の準主役が選ばれる。
6月19日(月)
映画打ち合わせ。製作スタッフと共に、台本に目を通しながら130に及ぶシーンの内容を詰めていく。
6月20日(火)
映画のテーマ曲の構想を練る。自宅には、資料として聴き込んでいるカルテットのCDが何十枚と散乱しているとか…。
6月22日(木)
東京公演を明日に控え自宅で最終調整に入るものの、今までの疲労が一気に体を蝕み、発熱、腰痛、歯痛とコンディションは最悪。1週間ほど前から続いているという、耳の激痛も激しくなり始める。中耳炎の危険性もあることから、夜に救急病棟へ行くといった事態にまで発展する。
6月23日(金)
最悪のコンディションで臨んだ東京公演だったが、なんと!今までで最高のステージを披露する。楽屋でも口数の少なかった久石さんだが、無事演奏を終えるとやつれた顔にも自然と笑顔が広がり、感無量といった様子。体力を気力でカヴァーした1日だったが、ステージ上での久石さんはいつも通り、いや、いつもより輝いていたかも…。終演後の楽屋乾杯には多くの方々が駆けつけ、久石さん以下メンバーの労をねぎらって下さる。
6月24日(土)
昨晩の興奮覚めやらぬうちに静岡へ。メンバーにも疲労の色が濃いが、東京公演を境にアンサンブルの音色が絡み始め、この日もハイレベルな演奏になる。途中、「静かに聴きましょう」と久石さんがコメントする一幕もあったが、この日のステージは満足のいくものとなる。
6月25日(日)
映画の打ち合わせ。先週やり残ってしまったシーン内容の詰めを行う。台本を読みつつの時間のかかる作業だが、日付が変る前になんとか終了。
6月26日(月)
ロケハン。音楽映画だけにホールでの演奏シーンはかなりの量になりそう。監督のイメージと照らし合わせながら、ホールを下見してカメラの配置などを考える。ホールを知り抜いている久石さんと撮影を知り抜いている映画スタッフとの間で、白熱した議論が繰り広げられる。
6月27日(火)
ピアノ練習。相変わらず体調はすぐれず、指や腕の痛みを激しいとのこと。腕も指もすでにシップだらけの痛々しい姿でピアノに向かう。
6月28日(水)
神戸公演。ステージ用ピアノ椅子の調子が悪く、急遽背もたれ付きの椅子に変更。座り心地が違うため演奏にも支障がでるのでは…と心配したが、椅子が硬い分だけ下半身が安定し、力強いタッチの演奏をする。
6月29日(木)
神戸から帰京したその足で、スタジオに入る。「ジブリ美術館」にて放映される短編映画のロゴマークテーマの制作。15秒という短いものだが、ベーシックレコーディング作業は8時間以上にも及ぶ。エスニックヴォイスとリズムのみのシンプルなものだが、自然と顔がはにかんでしまう様なテーマが完成する。
6月30日(金)
倉敷公演。思ったよりも残響の短いホールに、セッティングに苦心するメンバー。ステージ上でもお互いの音が聴き取れずドキドキの本番となったが、客席で聴いていたコンサートプロデューサー曰く「いや~、今日は皆さん結構落ち着いて演奏してましたね!」とのこと。