文档:久石让官网日志/2001年3月

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2001/03:MAR
2001年03月
2001/03/31/Sat.
久石さんが仕事しているにもかかわらず、小生はお休みを頂く。まったくとんでもないマネージャーである。屋久島生活の洗濯物を片付けながらふと外を見ると・・・雪が降っているではないか!屋久島の気候もなかなか侮れなかったが、東京の気候も油断が出来ない。ハードな生活を続けている久石さん、風邪などをひいて体調を崩さなければよいのだが・・・。ちなみにこの日は打ち合わせなどに忙殺されたとのこと。せめて日曜日だけでも休んでもらえればと思うのだが、久石さんのことである。絵コンテを読んでカット割りをしたり、撮影ヴィデオを見て編集の構想を練ったりするのであろう。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/30/Fri.
今日は準備日ということで撮影はないのだが、久石さんは監督から作曲家、はたまたワンダーのトップに変身してオフィスワークに専念する。さすがに10日間も東京を離れると物事がいろいろ発生しているもので、スタッフから報告を受けて今後の対応などを決定していく。「屋久島にいた間はずっと監督業に専念していたからね、なんか頭の切り替えが出来ないよ」とニガ笑いする顔も疲労の色が濃い久石さん。今週末は準備日ということで撮影もお休みである。少しでも休んでリフレッシュして欲しいのだが・・・
ライト・スタッフⅡ
2001/03/29/Thu.
たった今、屋久島より帰京。一番驚いたのは街のネオンの明るさと車の多さ。あらためてスゴイところに行ってたんだな~と実感する。連日の撮影で疲労の極限に至っていた久石さん、随分やつれてしまい休養が必要なのだが時はそれを許さず、明日はオフィスでデスクワークとのこと。小生がこんなことを言うのも何だが、とにかくタフな人なのである。さて、この場を借りて皆さんに一言。ダイアリー遅れてゴメン!!明日から日にちは前後するけど、屋久島ロケのあのねのねをバンバン書いていこうと思う。メールが送れないとのことでファックスで日報を送ろうかと思っていたけど・・・小生は要領が悪く、根性が足らんのだ!解読不能な乱筆で書いたロケ現場メモ。今日は帰りの電車でまとめてみます。とにかく屋久島ロケが無事に終わって一安心。撮影にご協力頂いた屋久島の皆さん、本当にありがとうございました。小生のダイアリー、明日から復活します。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/27/Tue.
屋久島のライトスタッフ氏より。ダイアリーをFaxで送ると言っていたが、やはり全く余裕がなく、『ごめんなさいっ!!』とのこと。今週中には東京に戻ってくるので、屋久島でのエピソードは追ってお届けできるものと思います。が、屋久島での撮影は、天候に若干悩まされたものの、順調で良いものが撮れているとのこと。東京に戻ったら休む間もなく、また撮影が続く。
Pinky
2001/03/26/Mon.
本日”千と千尋の神隠し”の製作発表が小金井の江戸東京たてもの園で行われ、150人を越える報道関係者が集まった。今回はいつもの記者会見を趣向を異にし、今回の映画の中で登場する町のデザインモデルになったという場所を会見場所として選んだようだ。確かに会場に入ってみると映画に登場する様な建物群が実物として立っているので、思わず異次元に入り込んだ感覚に図らずも戸惑った。この夏映画を見た方は一度ここに訪れて見るのも良いかもしれない。(詳しくはhttp://www.edo-tokyo-museum.or.jpへ)久石氏は屋久島で撮影をしているために、今回この会見には残念ながら参加出来なかった。
さて今回のお披露目はまず約4分半のプロモーションフィルムをジブリで見る事から始まり、その後たてもの園に移動。小雨交じりでかなり寒い気候であったが、13時過ぎに宮崎さんと千尋の声役の子の2人が現れてからはまるで待っていたかのように晴れ、打って変って小春日和のなかでの取材対応になった。写真撮影、記者会見と主旨説明会は順調に行ったようです。明日以降には様々なメディアにこの様子は登場することでしょう。この日の参加者には、ついこの間まで製作していたイメージCDを含む土産が配られていた。移動中のバスの中ではイメージアルバム内容やサントラに関して話している報道関係の人達も見受けられ期待の感じが伝わる。
Lt.Columbo
2001/03/23/Fri.
皆さまもおそらく気にしているであろう屋久島での状況だが…。
屋久島にいるライトスタッフより連絡が入った。
やはり予想通り、大変な様子。ノートPCを持っていくはずだったが、通信の環境がなかなか厳しいようで、ムリ。ライト君が書いたダイアリーをFaxで送ってきて私が打ち込む事になっていた。が、それすらも書けないらしい。昨日まではケイタイもかろうじて繋がっていたが(それもド○モだけらしい!?)、もう今日はケイタイも遮断されたところでロケをやっている様子。
もう少ししたら、“屋久島ダイアリー”を書いて、Faxする!とライト君が言っているので、もう少し待ってね。
Pinky
2001/03/18/Sun.
今日も同じ交差点で昨日の取りこぼした部分の撮影を行う。主にミオとアルトというキャラクターの絡みのシーンである。天気予報では雨は早い内に上がると言っていたが、なかなか予報どうりにならず、むしろ昨日よりも雨脚は強く降り、仕方なく雨待ちになる。約1時間ほどすると雨脚が弱まり始めたので、それに乗じて交差点内の水溜りを人海戦術で排除し、やっと本番を迎えられる状態になる。監督の指示を仰ぎながら作業は進められたが、今度は天気が回復しすぎて日差しが強くなり、太陽が雲に隠れるのを待ったりしなければならなくなってしまったりもした。いやはや野外ロケは天候との戦いですな。しかし天候の合間をうまく縫ってなんとか昼過ぎには必要なカットを撮り終える。監督もホットした表情になる。監督と
ライト・スタッフⅡ
と共に都心に戻り、恵比寿某所にある中華屋さんで昼ご飯を食べる。監督におごって頂きました。ご馳走様でした。19日からは監督と
ライト・スタッフⅡ
は某南の島にロケに旅立つ事になっている。
Lt.Columbo
2001/03/17/Sat.
3月17日は東京近郊の交差点にて未来博の撮影を行う。朝8時からのスタート。この日は曇りから小雨模様に変わり撮影をするにはなかなか難しい環境であったが、監督の久石さんは連日の撮影に疲れも見せずにテキパキ指示を出してカットを重ねていった。この日はクレーンを使った撮影があり、交差点の中心で50名余のエキストラと大駱陀館の皆さんのパフォーマンスが交錯するシーンを撮り、その後ミオと影のような者のとの絡みなどを押さえる。気温は雨のため低くかった。小雨模様が変化なく続いたためこの日の撮影は終了し、18日の朝から残りのカットを撮影することになる。
Lt.columbo
2001/03/15/Thu.
初めての書き込みを浜松で書いている。中田島砂丘に焼け爛れたピアノをさっき埋めてきた。明日の朝からそれの撮影に入る。強風で舞いあがった砂がどこにでも入ってくる。予報によると明日は寒そうだ。頑張ります。
ピアノマン
今晩は浜松で夜空を見上げている小生。監督と3時間半のドライブの後たどり着いた浜辺では・・・!まるで古代ピラミッドの建設のごとく、ピアノが引きずられていたのにはホント驚いた。「ボクいろいろな映画でとんでもない事やってきましたけど、ピアノ埋めるってのは初めてですよね。考えてもみなかったですよ。」とは某スタッフのコメント。実は明日、監督がピアニストとしてステージに立っていた時のピアノ調律師が見学にくることになっている。「浜松→ピアノ→砂に埋めるっていうこの構図はチョッとヤバイな~」(業界関係者にはわかるのでは?)と監督もコメントしていたが、決して政治的な意味はなく、ただただ創作意欲の結果なのだ。なにはともあれ、明日はクランクイン。今日よりも風が強く天気も崩れそうとの予報だが、とにかく頑張るっきゃないっす。朝の早い映画スタッフが夢を見始めるころ、監督と小生はバーボンで明日に乾杯!である。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/14/Wed.
クランクインを目前に控え、今日はカメラテストが行われる。俳優さんの方々には衣裳を着ていただき、簡単な振りを付けながらカメラの映り具合をチェックしていく。今回の撮影にはハードディスクカメラを使うため、通常の35mmフィルムとは映り具合が随分違うらしい。モニターで確認する久石さんも「なるほどね~、こういう感じになるのか!」と納得の様子。カメラ映りによってメイクや衣裳の雰囲気が変わるため、「あそこはこうしたほうがいいですね」とスタッフに細かい指示を出しながら修正を加えていく。セッティングの合間の空き時間、台本を見ながら厳しい表情で「・・・」と考えにふける久石さん。はて、どうしたのか?と思いきや「カット割りをどうしようかなっと思ってね。今ある絵コンテよりも細かくカットを切っていこうと思っているんだけど、そうすると結構なカット数になるんだよ!1日の撮影で終わるかな?」とのこと。限られた時間の中で理想のカットを撮る苦しみは前回の映画「カルテット」でも経験済みの久石さん、「カット割りがちゃんと出来ていないと現場が混乱するからね、前回同様今夜は徹夜でカット割りを考えますよ。いやはや大変だ(笑)」と完全に監督モード。明日から静岡県の某浜辺に入り撮影の下見と最終打ち合わせが行われ、翌日16日の早朝よりクランクインである。スケジュールを見ると今月はずっとロケ!ワンダーのスタッフには「当分事務所には来ないので、皆さんごきげんよう!」とコメントを残していった。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/13/Tue.
本日の久石さん。一時に比べると体調も大分回復した様子に見えます。今日は社内でもろもろの打ち合わせ。皆さん待望の今年の秋のコンサートツアーについてなど。詳細は近いうちにお知らせしますね!!こうご期待。ちょっとだけお知らせすると、今年は国内では(ここのところちょっとしたニュアンスあり…)10月の下旬から7ヶ所ほど。98年に開催したオーケストラとのコンサート・ツアーです。久石さんのオーケストラの曲で聴きたい曲、ほら、たくさんあるでしょ?どうぞお楽しみにね!!
Pinky
2001/03/12/Mon.
1日遅れて12日(月曜日)のダイアリーを書こうと思いきや、嗚呼!Pinkyに越されてしまっているではないか!その日の出来事はその日中に書け!と言わんばかりの、無言の圧力を強く感じる小生である。というわけで日にちが前後してしまうが、小生がお届けするのは3月12日(月曜日)のダイアリーである。この日は未来博の映像制作スタッフが一同に会する、オールスタッフミーティングが行われる。通常、映画制作ともなると日活や東宝などの撮影所にスタッフルームが設けられるのだが、今回はワンダーのオフィスがその役目を担って数々のミーティングをこなしてきた。しかしオールスタッフともなれば50人以上、さすがにオフィスでも収容しきれないため、都内某所に集まってのミーティングである。「今回の作品は20分ぐらいの短いものですが、私はイベントの出し物を創るつもりはありません。世界に通用する作品を皆で力を合わせて創りたいと思います。」という久石監督の挨拶で幕を開け、キャメラ、照明、編集、CG、製作など、各スタッフからの質疑応答を繰り返しながら、制作過程の説明が行われる。一通り説明が終わると質問や確認で各スタッフから引っ張りだこにされる監督。いやはや、その慌ただしさといったら「カルテット」の撮影時の比ではない。それもそのはず、ウォータースクリーンやCGの多用で今までにない作品を創ろうというのだから、クランクインを目前に控えたスタッフも気が抜けない。一つ打ち合わせが終わると「監督!」とお呼びがかかり、まさに監督の取り合い状態。各セクションのプロフェッショナルを束ねる久石さんの顔つきは、音楽家の時とはまた違った真剣さに満ち溢れる。ちなみにクランクインは今週の15日(木曜日)。「自分で言うのも何かもしれないけど、なんだかスゴイことになりそうだよ。完成するまではどんな作品になるかわからないね(笑)」とコメントする久石さん、今度はどんな世界を演出してくれるのだろうか?
ライト・スタッフⅡ
2001/03/10/Sat.
世間は穏やかな土曜日を過ごしているのだろうが・・・久石さんはオフィスで未来博のロングミーティングに明け暮れる。今回のアトラクションには通常のスクリーンとウォータースクリーンと呼ばれるものに映像を映し出すのだが、実はその割り振りが大変なのである。絵コンテを見ながら「このカットは普通のスクリーンで、次からはウォータースクリーンも使って・・・」と打ち合わせしていくのだが、「いや、この描写はウォータースクリーンでは鮮明に映りませんね」などといろいろ問題が出てくる。今回の映像がウォータースクリーンにどのように映るのかスタッフもはじめての試みだけに、なかなかイメージがわかず苦労は耐えない。「スタッフ全員がハッキリとしたイメージを持つのが難しいと思うんだよね。だから絵コンテと台本をしっかり作っておく必要があるんだ。」とギリギリまで努力を惜しまない久石さん。昨晩の段階で絵コンテと台本の原稿は印刷所に入ってしまっていたのだが、これを急遽ストップさせてまで最終チェックに力を入れるのには、そういったいきさつがあったのだ。「世界に通用する作品を創る」という久石さんの想いのもとに集まったスタッフは、来週なかばよりクランクイン。各界のプロフェッショナルを束ねながら、久石さんの創作活動がいよいよ本格化する。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/09/Fri.
この忙しい中、アナをあけちゃってすんません。今日から復帰です。さて、今日の久石さんは・・・先日の頭痛は楽になった様子だが、完治した気配もない。以前「調子が良くなくたって仕事は進んでいるからね」と言っていたっけ。多分痛みは残っているのだろうけれど、我慢をしているのでは・・・と小生は思う。今日は今日で、昼食をとるのも忘れて未来博映像の打ち合わせに突入した。絵コンテと台本を照らし合わせながら、修正・加筆を繰り返していく重要な作業。「トップが分かっているだけじゃダメ。スタッフ全員が読んで統一見解出来るモノでなくちゃ意味がないんだよ」と、文章の言いまわしや絵柄の構成の細かい部分を入念にチェックする。途中慌しく抜け出して向かったのは、日本アカデミー賞の授賞式。残念なことに今年はプレゼンターとしての出席だが、「映画に少しでも関わる人にとってはとても大きな舞台。間違っても遅刻なんて出来ないよ!」と都内をフルスピードで駆け抜けて授賞式に参加(無事間に合って一安心!)。その後多くの映画関係者とゆっくり挨拶する暇もなく、再びオフィスへとんぼ返り。都内の渋滞に巻き込まれながら「今日はこの道を何度通っているのかな~」とボヤく一幕もあったが、オフィスに到着すると「ただいま~、お待たせしちゃってスミマセン!」と元気に打ち合わせに入る。来週早々に行われるオールスタッフミーティングに間に合わせるため、最後のチェックを行うのであった。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/08/Thu.
昨日に続き、うつくしま未来博の音楽制作。
本日はライトスタッフ氏がダウンしてしまった…。
久石さんは、昨日からの頭痛にも負けず、現在もなお新曲を作曲中。まもなく衣装合わせも行われるところ。昨日に比べれば多少、頭痛は軽減したとのことだが、連日の激務であまり顔色がよろしくないようだ。スタッフは皆心配している。が、福島未来博は久石さんの構想のもと、着実に形になりつつある。
Lt.Columbo
2001/03/07/Wed.
今日から未来博の音楽制作。劇中に使われるメロディを撮影前に完成させなければ役者さんに練習してもらう時間がないし、撮影だって出来なくなってしまう。映像制作との打ち合わせを合間ぬって作曲を始めるのだが・・・終日ひどい頭痛に悩まされる久石さん、定期的に押し寄せる激痛に集中するどころの話ではない。どうやら先日のマッサージによるもみ返しが原因のようなのだが、その痛み方は尋常ではない。先生の指示に従って頭痛薬を飲んでも、患部を冷やしても一向に効果がないのにはまいった。「少し横になって・・・」と願うスタッフだが、「とりあえずは曲創らないと話にならないよ」と頭を抱えながらスタジオに入る。夕食時の衣裳打ち合せまでには3曲を仕上げるといったハイスピードだったが、痛みは相変わらずおさまらず。5歳の子役にニッコリ話しかけている姿がかえって痛々しい。ここ最近では珍しく午前様にならなかった久石さんだが、果たして御自宅でゆっくり休めるかどうか・・・スタッフの顔にも不安がよぎる。翌日も痛みが続くようであれば病院で検査をすることになりそう。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/06/Tue.
砂まみれに長距離移動。しかもここ最近のハードスケジュールで久石さんも疲労の極致。今日は痛めた腰を少しでも楽にしようとマッサージに行くが・・・担当の先生も驚くほど、体全身がこっているらしい。これらは全て疲労が原因だとか。「ジムに通って体を動かしたいよ」とぼやく久石さんだが、苛酷にも時間はそれを許さない。未来博の映像制作が目前に迫り、打ち合わせが続々と押し寄せる。今日は絵コンテを見ながら、CG映像の部分を確認していく。各カットの割り振りを実写にするかCGにするかといった確認を徹底しておかないと、いざ現場に出た時に混乱を招いてしまう。スタッフ全体を統率する監督は責任重大なのだ!予定の時間を過ぎても打ち合わせは続き、ようやく終わったと思ったら衣裳合わせに直行。独創性にあふれる衣裳を役者さんに着て頂いて細かい指示を与えていく。最近片時も手放さないハンディカムヴィデオを持って、いろいろな角度から役者さんを写していくのだが、これには深い意味がある。「実際目で見るのとカメラのファインダーで見るのとでは印象が全然違うんだよね。これはOKだなっと思ってカメラを覗くと、なんじゃこりゃ!?ってことは多々あるんだ。」とコメントする久石さん、その横顔はまさに映画監督そのもの。ちなみに明日からは未来博の音楽制作に入る。いろんな顔を使い分けながら、相変わらず忙しい日々が続きそうだ。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/05/Mon.
今日は静岡までロケハン。「廃墟のある砂漠で・・・」という台本を読んだ時、プロデューサーは「よし!ラスヴェガスでロケだな!!」とコメントしたとかしなかったとか。しかし予算やスケジュールの問題でそういうわけにもいかない。「撮影所にセットを作るか」なんて話しも出たけれど、それこそとんでもなく大変な話しである。そんな矢先に入った朗報、都内近郊になんでも砂漠のような砂丘があるとかで、監督の期待も大である。3時間半の移動中はひたすら寝ていた監督、さすがに疲労も極限にきている。いや、寝ているといっても目を閉じて考え事をしているのだろうが・・・目的地に着くと体を突き刺すような強風のお出迎え。全国的に寒冷前線が襲ったこの日、気温も低く3月とは思えない。福島へ出張していたスタッフからは「大吹雪で遭難しそう。まるで八甲田山だ!」と連絡がはいったほど。冷たい風にあおられながら砂丘へ向かうと・・・「オオ!すごいな!!」との声が上がる。目の前には砂漠と見間違えるような光景が広がっており、まさに監督のイメージにぴったり。さっそくヴィデオをまわしながらキャメラマンとアングルの打ち合わせを行うが、立っていることすら困難なほど風が強い。衣服の隙間から容赦なく砂が入り込み、強風は体温を奪っていく。「ここでの撮影はまさにサバイバルですね~」と明るい声で語るスタッフの顔も何気に引きつっているし・・・なんとも大変なロケハンでわずか3、40分で終了したが、結果は100点満点。砂にまみれながらも監督の顔には笑顔が広がっていた。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/04/Sun.
眠い!昨日は屋久島から直行してスタジオに入り、「千と千尋の神隠し」イメージアルバムのマスタリングを最終チェックしたのだが、システムのエラーなどが相次ぎ、結局朝までかかってしまった。ロケハン出発までのしばしの間、焼きあがったCD-Rを聴きつづけたという久石さんだが、やはり納得がいかないとのこと。今日はCDにチェッカーを入れて明日納品という予定だったのだが、急遽マスタリング自体をやり直すことになる。とはいっても今日のスケジュールは結構ギチギチ。幕張で大雨と強風の中、ズブ濡れになりながらロケハンを行なったのだが、運良く小1時間ほど時間が空き、首都高をブッ飛ばしてマスタリンスタジオへ向かう。エンジニアらと音量やバランスなどの問題点を話し合い、「すみません!7時頃には戻ってきますんで!!」とオフィスを目指して再び車をブっ飛ばす。こういう時に限って運転手が道を間違えたりするのだが、なんとか時間ギリギリに到着。未来博の映像に出演する俳優さんと顔合わせをし、その他の打ち合わせをあれやこれや。「じゃ、お疲れ様でした」との声と共に車に飛び乗り再びマスタリングスタジオへ舞い戻る。明日は早朝より地方のロケハンがあるので、今日ぐらいは早く家に帰りゆっくり休んでほしかったのだが・・・しばらくはこんな生活が続きそうな久石さんである。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/03/Sat.
本日屋久島より帰京。いやはや、屋久島というところはなんと神秘的なところか!屋久島と言えば屋久杉が有名。久石さんもそれを見に行ったんだけど、森をわけいり、壮大な大自然の中に根をおろす巨大な樹木を見ると、しばしロケハンを忘れて言葉もなかった。初日は徹夜明けだった久石さん、「眠い!」を連発していたけど機内でもいろいろ考え事をしていたらしい。屋久島に到着後、すぐにコーディネーターとロケ候補地へ出向いてロケハン。ハンディカムヴィデオを手放さず、キャメラマンや照明さんと細かい打ち合わせをするその姿は、何時間か前までスタジオにいた久石さんとは思えない。「カルテット」では小生、写真を撮るゆとりがなかったので、今回こそはと一眼レフで監督を撮りまくった!監督が知力・体力をフル回転させているってのに、小生は一体何やってんのか・・・あちこちロケハンして宿に入り、メシを食ったと思えば打ち合わせ。絵コンテを見ながら「ああしよう、こうしよう」と議論を戦わせる。しまいには酒が振舞われ、盛り上がってきたところで宿のおじさんに「何時までやってんの!」と怒られる。これでお開きかなと思っていたら、監督がスタッフを部屋に招いて飲み始めるんだから驚いた。しかしこれはとても重要なことで、新しいスタッフと腹を割って話すには絶好のチャンスなんだよね。小生、泥酔したプロデューサーにイジメられたりしたけど、まわりに気を使う監督にはホント頭が下がります。とにかくイイ飲み会でした。
ロケハン2日目もアクティブに動く監督。長いスタジオワークで朝夜逆転していても、絶対に遅刻しない。この日は屋久島を一周してロケ候補地を入念にチェック。島の大自然に圧倒されながらも、この美しさをいかにイメージした世界へ近づけるか、移動の車内でもジっと考え込む。地元料理に舌鼓をうった後、宿に戻って寝るかと思ったら・・・!今夏発売予定のアルバムの音資料を聴いて、曲順などの構想を練る。「おやすみ」と言った後も何をやっているのかわからないんだよね。頼むから休んでくれ!と何度言いそうになったけど、いいモノを創るにはここまでしなくてはならないんだな、と納得もしてしまう。オレってダメなマネージャーだな~。
ロケハン3日目。プロデューサーと制作班、朝まで飲み明かしたらしく寝坊。酒臭い車で向かったのは「屋久杉ランド」と呼ばれる自然公園。山あり谷ありの公園、当初は30分コースだったのだが、撮影資料の多さにひかれて知らぬ間に150分コースを歩く。都会人からするととんでもない道のりなのだが、地元の人曰く「あ、あれは山って言わないんですよ」だって!無言で頭をたれる監督、明日の筋肉痛がとても不安な様子であった。ロケハンと打ち合わせに追われて慌しく乗った飛行機が羽田に着いたのは、夜の10時近く。スタッフは「お疲れ様!」と空港で解散だが、久石さんは監督から音楽家に戻ってスタジオへ直行。「千と千尋の神隠し」イメージアルバムのマスタリングを行なう。明日も都内をロケハンするのだが、う~ん、午前様になってもスタジオから出てきてくれない!心血注いで創ったモノだから中途半端や妥協なんてことはあり得ないということはわかっているのだが・・・身体のことも気になってしまう小生。嗚呼、オレってダメなマネージャーだな~。
ライト・スタッフⅡ
2001/03/01/Thu.
書きこみ式ダイアリー第1弾はなんと小生!ファンの方々は別の方を期待していたと思うが・・・え~い!すこしは我慢せい!!久石さんは屋久島へ行く準備で忙しいのだ。つい先ほど「千と千尋の神隠し」イメージアルバムのTDが終了した。30分後には羽田空港を目指さなくてはならない。これから屋久島へ行くだなんて信じられないが、実りあるロケハンになることを祈っている。時に、さすがの小生も久石さんの身が心配でならない。ここ最近はハードな毎日だったし、しかも今日は徹夜。これからロケハン。しかもただのロケハンではない。原生林の生い茂る山へ足を運ぶのだ!やっぱりユンケルを買っていかなくっちゃね。屋久島にはPCを持っていかないので、しばらくはダイアリーが書けない。きっと留守番組のスタッフがいろいろ書いてくれるんだろう。期待大である。
ライトスタッフⅡ
いよいよ新ダイアリー。日々のあれこれを書き込んでいきますので、どうぞお楽しみに!今日から3月なのに、東京は結構寒い。久石さんはうつくしま未来博の映像制作のロケハンで屋久島へ。ライトスタッフ君が一緒です。ライト君が↑で書いているように、昨日からの徹夜のスタジオから、今朝には屋久島入り、というすごいスケジュール。一睡もしていないらしい…。そんなこんなの『千と千尋の神隠し』のイメージアルバムはとっても贅沢なアルバムになりそうですよ。面白いよ!聴いたら‘おぉっ!!’って唸っていただけるものと思います。お店に予約入れてね!
Pinky
つい先ほど、屋久島にいるライトスタッフ君から連絡が入る。
Pinky