文档:吉卜力日志/2004年4月

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2004年4月
2004年4月
4月1日(木)
 今日から4月。ジブリにも新人がやって来ました。作画4人、仕上げ2人、美術1人、計7人です。12時から入社式があり、スタッフに紹介されました。今年一杯は研修生ですが、来年から、晴れて社員となれるよう頑張って下さい。

 今日から、スケジュール表にカウントダウンの表が貼られる。残りカットを毎日書き換えていくのだ。早く0になれますように。
4月2日(金)
 本日も定例のラッシュチェックと思いきや、マシントラブルの為、中止。専門の業者さん?を呼んで見てもらわないといけないらしい。ちょっと嫌な予感。

 今日から本格的に新人研修が始まる。制作としては、必要な物は、全て揃えて「準備よし」、だと思っていたのだが、なんと肝心のZライトを取り付けていない事が発覚。慌てて取り付ける。
4月3日(土)
 昨日出来なかったラッシュチェックを本日行う。1000カットまで後僅か。週末ダッシュで動画も上がって来る。

 今日は、春休み最後の週末。しかも桜も見ごろ。回収に向かう進行さんは、そんな世間とは、全く無関係。渋滞の中、少し苛々。
4月5日(月)
 今日も外注原画さんが、二人、手持ちのカットを終わらせて、抜けて行きました。段々と社内の机に空きがでてきて、さびしくなります。しかし、何時までも、一杯の状況というのも、それはそれで困るのですが。

 朝一の制作会議。お題は、残りの日数と残りの原画の兼ね合い。一日毎に原画さんが抜けていくので、当然ペースが上がりません。どうする制作。
4月6日(火)
 うーん突然の谷間。今日は動画の上がりが悪い。しかし、作監上がりも、少ないので上がってきても出せない状態。今週は、このジレンマが続くのだろうか。

 原画が今日で残り120カットを切った。ゴールまであと少し。
4月7日(水)
 カッティングが始まると、ロールの後半の方では、毎度の事ながら線撮が多くなってくる。今回は、線撮要員がいないので、制作でやる事に、そこで問題なのが、ご老体の神村氏。若手は、てきぱき作業を進めるが、今一要領を得ていない神村氏は、ことある事に、他の制作に確認。スピードが3倍以上遅いです。早く慣れろ!
4月8日(木)
 月に一度のジブリミーティング。進行具合が当初の予定より遅れ気味と、報告有り。解っていますとも、毎日進行状況をカット表でチェックしていますから。

 常に綱渡り状態の動画出し、ここ数日は、まさに蜘蛛の糸状態。はらはらしながらも動画さんには、催促している。誰か切れる前に、ワイヤーを張ってくれ。
4月9日(金)
 定例のラッシュチェック。最近仕上げ入れが悪いので、目標の1000カットには、到達出来ませんでした。しかし、次回は確実に超えるようにせねば。

 原画の残りがもう直ぐ100カットを切る。何としても今週中に残り100カットを切りたい。
4月10日(土)
 遂に原画の残りが、100カットを切りました。残り時間と残りカットの兼ね合いを考えれば、相変わらず、厳しい状況は、変わりませんが、取り敢えず大台に乗ったので、ほっとする制作陣。
4月12日(月)
 仕上入れの残が、後300カットになりました。しかし、ここからが・・・。
原画さんの作業人数も少なくなり、作監作業の方も、いよいよピーク。この辺りから毎回ペースが伸び悩みになる。今回は、何とかペースを落とさずにいけないものか。
4月13日(火)
 もう新聞等でご覧になったと思いますが、本日「ハウルの動く城」のキャスト発表がありました。キャスティングについては、色々考えた上で決定したので、皆さんも完成を待ってぜひ劇場でご覧ください。

 ピンチ!!ここに来て動画検査さんの手持ちカットが無くなった。明日上がりが有るのだが、カット数的には、薄い。明後日になれば纏まって上がってくるので、それまで何とか凌がなければならない。内容が濃くなった分、上がりの数にむらが出てきた。対策を考えなければ。明日、イレギュラーがないかなぁ。
4月14日(水)
 まぁ当然と言えば当然の事なのだが、原画さんの手持ちカットが無くなり、原画さんの人数が減れば、カットの上がり数も当然少なくなる。当然です。あーカットの上がり数が、目に見えて少ない。絶対数が少ないので、解ってはいたが、深刻です。
4月15日(木)
 朝から作監上がりの棚に何も無い。今日は、まさに時間との戦い。動画上がりが速いか、作監上がりが速いか。そして夕方、ギリギリ持ちこたえ、棚に作監上がりが残る。今日ほど作監上がりの棚に物があってほっとした日は、無い。
4月16日(金)
 作監上がりが、遂に120000枚を超えました。しかし、残りのカット数と内容を考えると、後?万枚。さーてと。

 アフレコは、順調に進んでいるのですが、その為にチェック等の時間が少なくなってきている。このジレンマは、本当に毎回感じる。
4月17日(土)
 アフレコ等の関係で、今日に伸びたラッシュチェック。今日でトータル1000カットを超えました。残り400カット弱です。

 ここ数週間続いている、週末ダッシュ。今日もありました。しかし、今日は、原画に続いて作監も。作監上がり棚が、ここ暫く寂しかったのですが、今日は、安心。この時期、動画出しの棚に物があると焦るのですが、今日ばかりは・・・。
4月19日(月)
 毎週月曜は、定例の制作会議。何時もの様に、出社した居村君が、データーの整理をしていると、電話が鳴り受話器を取ると、電話の向こうで呻き声が、「すまん。ちょっと指の生爪剥がしたので遅れる。」と神村氏からの連絡。どうやら出掛ける時に、服に引っ掛けた様だ。神村氏は、自業自得。不幸なのは、朝一からこんな話を聞かされた居村君だろう。しかし、神村氏は、以前足の爪も剥がしたはず。次は何処だ!!

 作監が1200カットを超えました。ちょっと時間があったので、「千尋」の状況を見てみると、殆んど同じ状況。うーん歴史は繰り返される?
4月20日(火)
 カット数は、少ないが今週は2日目にして、早くも先週分の半分の枚数まで上がる。後半は、1カットの枚数が増えてくるので当然の事だが、その分検査に時間がかかる。この前まで殆んど手空き状態だった動検さんが大忙し。山と谷の差が激しすぎてすみません。

 社内原画さんが、今日また1人手持ちカット終了。これで12人体制になりました。
4月21日(水)
 この時期になると、原画さんによりけりだが、早く終わりそうなカットを優先に上げてきます。今日、ラストカットの原画が上がってきました。まだ50カット以上原画残がありますが、「とうとうここまできたか。」という気持ちになりました。

 制作の食いしん坊、渡辺氏と神村氏が、共同で「バームクーヘン」を購入。神村氏がラジオで話を聞いたのがきっかけなのだが、渡辺氏も大変興味を持ち即購入となりました。どうせなら、と一番大きいのを買ったので、制作陣で食す。「確かに美味しい」と好評でした。
4月22日(木)
 本日無事、ロール4までのアフレコが終了しました。この間、宮崎さんには、アフレコに時間を割いてもらっていました。しかし、次のアフレコまでに全てチェックが終わっていないと作業が出来ませんので、明日から何時も通りのチェック作業に入ってもらい、一日でも早く全カットチェックを期待しまーす。
4月23日(金)
 今日は、何時も通りのラッシュチェックが行われました。アフレコで出た、リテークの関係で、リテークや再リテークがちらほら。さすがに、こればっかりは、どうしようも無いです。

 今日から、「ハウル」の生音録音が始まりました。そこで、小道具用に帽子が必要なので、制作伊藤君に買いに行ってもらったのですが、これが中々無い。30件近くまわってようやく一つ見つけました。ご苦労さまです。
4月26日(月)
 ジブリでは、マック版の動画チェックカーを使用しているのだが、この間からある特定の人が使うと固まる様になった。他の人及び固まった時に制作が再起動させ、確認のため使うと、問題無し。しかし、その後その人が使うと、固まる・・・。制作では、「ミス・フリーズ」と呼んでいます。同じ止めるなら、時間を止めて、「ミス・フリーズ」。
4月27日(火)
 原画が残り50カットを切った。もう一息。しかし、4月一杯で原画UPを考えていたので、現実的には厳しい状況。後は、最終原画UPを何処まで縮める事が出来るかだ。
4月28日(水)
 ロール5のカッティングが無事終了。大きなリテークも無く一安心。残るは、ロールの6・7のみ。

 神村氏は、毎日帰宅前に、その日のカットの状況を、データーに整理をするという作業をしている。これが、色々な項目が有ったり、個人的に作成した状況早見表に記入したりと一仕事。しかしここ数日、その時間が短くなった。さすがに1年以上作業していて慣れたのかと思ったら、記入する量が確実に減ってきていたのでした。「通りで、最近データーを付けるとき独り言が多くなった訳だ。ハハハ・・・。」(当人談)
4月30日(金)
 黄金週間です。世間は、間違いなく黄金週間です。回収に出た進行さんが中々戻らない。やっと帰って来たので状況を聞くと、普段は、絶対にあり得ない場所からもう渋滞が始まっていたそうです。あぁここ数日の回収が大変そう。

 今日で原画の残りが、とうとう30カットを切った。原画に関しては、もう一踏ん張り。

 定例のラッシュチェックが行われる。こちらは、後300カット強。うーん。