文档:野中君发吉卜力新闻/2011年

来自宫崎骏与久石让中文百科
跳到导航 跳到搜索
 主页面 野中君发吉卜力新闻 目录 
 目录 2011年 2012年
「野中くん発 ジブリだより」10月号
「野中君发 吉卜力新闻」10月号
「ジブリ日誌」が終了しましたので、これから毎月「野中くん発 ジブリだより」をお届けします。スタジオジブリのことが、ちょっぴりわかる月報です。
由于吉卜力日志已经终止,从现在开始每月送出“野中君发 吉卜力新闻”。稍微简单明了的月报。
「野中くん発 ジブリだより」
「野中君发 吉卜力新闻」
「コクリコ坂から」はお陰様でロングラン中。改めまして御礼申し上げます。そして日本に続いて海外でも公開が始まりました。
 まず、9月29日(木)には韓国で封切られました。今回も、長年ジブリ作品を扱ってきた大元メディアがライセンシー。宣伝では「初めての愛についての物語」という意味のコピーを打ち出して、初恋のお話であることと、ジブリ作品としては初めての、愛についての物語であることをダブルミーニングでアピールし、年齢層も考慮して、吹替なしの100%字幕版で上映しています。韓国以外でも、いつも通り台湾、香港、フランスで秋から来年にかけて順次公開されることが決定しており、それ以外の国でもこれまでと同様に公開が続いていきます。今回の作品はファンタジーの要素がなく、また、1963年の横浜と、舞台がはっきり特定されているのが従来のジブリ作品とは違う点です。そのため、作品内容は日本のある年代特有の要素が多く、海外での反応は正直想像がつきにくいものでした。しかし、アジアや欧米の各ライセンシー向けに7月以降試写をしたところ、反応は良好でした。9月8日(木)にはトロント国際映画祭で海外初のプレミア上映を実施。上映前に宮崎吾朗監督が登壇して舞台挨拶をし、上映後はQ&Aを行いましたが、ここでも大変好評で、満員の観客が熱い反応を見せてくれました。映画の内容をこちらの想像以上にきちんと受け止めてくれており、でも一方で日本とは全く違うリアクションもあったりして(「まるで安っぽいメロドラマだ」で笑いが起きる、等)、文化の違いも改めて感じられたひと時だったようです。
 このように、内外でまだまだ続く「コクリコ坂から」、どうか宜しくお願い申し上げます。
 ところで、悲しいお知らせをしなければなりません。三鷹の森ジブリ美術館の事務局長だった山﨑文雄さんが9月13日(火)に亡くなりました。55歳でした。もともとローソンに勤めていた山﨑さんは、「千尋」以降のタイアッププロモーションを情熱一杯に推進。ジブリ美術館のチケットシステム稼働も山﨑さんのおかげでした。3年前に美術館の事務局長になってからは、その人柄が誰からも慕われ、名物事務局長となっていました。ローソンの美術館CMに出ていた山﨑さんをご記憶の方も多いでしょう。本当に残念です。次号の『熱風』は山﨑さんの追悼号を予定しています。
多亏了大家的支持,《来自虞美人之坡》正在长期上映中。再次表示感谢。继日本之后,海外也开始上映。
 首先,9月29日(星期四)在韩国首映。这次,负责处理吉卜力作品的大元媒体也得到进场许可。宣传是以《关于初次恋爱的物语》这一含义而印出来的,如果是初恋的话语,那么作为吉卜力作品初次的、关于爱的物语将因为具有双重含义而深受大众喜爱,因为考虑到不同年龄层的观众,所以没有配音原装字目放映。除了韩国,像往常一样在台湾、香港、法国从秋天开始到明年依次决定公开放映,除此之外的国家在这之后也同样地相继公开放映。这次的作品没有幻想的要素,而是以1963年的横滨为背景,舞台被很清楚地设定好,这是和以往的吉卜力作品所不同的地方。为了这个,作品的内容有很多是日本特有的年代要素,在海外的反应是难以想象的。然而,刚在7月之后预映的面向亚洲和欧美的各受证人,就获得良好的反应。9月8日(星期四)在多伦多国际电影节上实施初次海外的首映上映。上映前宫崎吾朗监督走上讲坛进行舞台问候,虽然上映后举行了Q和A  ,即使这样还是获得好评,看到了所有观众热烈的反应。电影的内容已经远远超出了我的想象,但是与之相反,在日本是不一样的反应(“简直是庸俗的肥皂剧”被这样取笑着),有时也有改变文化差异的冲动。
 为了这个,在国内外还在继续放映着的《来自虞美人之坡》,无论如何拜托了。
 话又说回来,有一件不得不告诉大家的伤心事。三鹰吉卜力美术馆的事务局局长山崎文雄先生9月13日(星期二)去世了。终年55岁。本来在LAWSON(日本便利店)工作的山崎先生,充满激情地推进《千寻》之后的结盟推广。吉卜力美术馆的票务系统的操作也多亏了山崎先生。3年前成为美术馆的事务局局长以来,山崎先生那种品质任谁都敬仰、爱戴,当然也就成为有名的事务局局长。很多人都记得从LAWSON的美术馆的CM出来的山崎先生吧。真的很遗憾。下一期的《热风》预定为山崎先生的追悼期。
(初出:スタジオジブリ月刊誌『熱風』10月号)
(首次刊登:吉卜力工作室月刊杂志『热风』10月号
「野中くん発 ジブリだより」11月号
「野中君发 吉卜力新闻」11月号
 すっかり秋になりました。秋といえば行楽シーズン。ジブリも毎年、この時期に社員旅行を行なっています。ジブリ美術館が出来てからは常にスタジオと美術館合同で実施しており、美術館のメンテナンス休暇の間に行くのが通例になっています。スタジオだけで実施していた頃と違い、今は総勢二百数十名なので手配も大変。行き先の制約も増えたと思われます。ちなみにこれまでは、奈良、南伊豆、長崎、松山、京都、札幌・小樽、奥日光、鞆の浦、松江・出雲、神戸、吉野、青森、箱根、熊本といったところに行っています。一度だけオーストラリアのケアンズに行ったことがあるのですが、これは例外中の例外でしょう。
 さて、今年は実は熊野に行くつもりで準備が進んでいたのですが、台風12号の襲来により断念せざるを得ませんでした。被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。で、そうなると今年は中止か、という流れにもなりかけたのですが、せっかく続けてきた社内行事だし、やればリフレッシュの効果が必ずある、社内交流の意味もあるという理由から、なんとか実施することになりました。でも、準備期間が短いのでいつも通りの2泊3日コースはやめて、都市型&近場の短期集中パターンとすることになり、横浜に1泊2日で行くことになりました。
 横浜を選んだのはもちろん今年が「コクリコ坂から」の公開年だからです。ジブリの社員旅行はいつもとても自由度が高く、行き帰りの交通機関と宿、朝食夕食のみ一緒で、日中の行動はすべて自由というスタイルですが、今回はさらにフリーな日程で、18時までに各自で宿にチェックイン、ディナークルーズをみんなで楽しんで、後はフリー、翌日も各自チェックアウト後は自由行動で、自由に帰着というスジュールです。この号が出る直前に旅行は実施されているはずですが、短いながらも充実した時間を過ごせればいいなあと思います。
 さて、話変わって、11月16日(水)に「ハウルの動く城」と「ゲド戦記」のブルーレイディスクが発売されます(発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)。今回は海外原作ものの2本を同時リリース。2人の原作者はいずれも女性で、かたやイギリスの著名なファンタジー作家、かたやアメリカの世界的に有名なSF作家。両作品ともHDの高画質でさらに美しくなり、各種特典も豊富で、音声や字幕も多数の言語で収録されています。どうぞお楽しみ下さい。
 转眼就到秋天了。秋天是个游玩的季节。每年的这个时期吉卜力都会组织员工旅行。自美术馆建馆以来,常常是工作室与美术馆一起出去,通常会在美术馆的内部整修空闲的时候进行。与工作室单独出游的时候不同,这次共有两百几十名员工,光是安排就让人够呛的。我想对于选择目的地的要求就得增加不少。顺带一提,根据以往经验一般会去奈良、南伊豆、长崎、松山、京都、札幌·小樽、奥日光、鞆之浦、松江·出云、神户、吉野、青森、箱根、熊本这些地方。虽说曾经有次去过澳大利亚的Cairns Group,但这可是例外中的例外哟。
 实际上本来今年是准备去熊野的,但因12号台风来袭而死了心。在此向受灾地区问候。那么这样的话今年是是不是会被中止呢,但因这毕竟是公司内部难得持续至今的活动,必定是有重振员工士气的效果,也有助于公司的内部交流,最后不管怎样还是被进行下去了。但是准备的时间变紧了,所以取消原本的三天两夜行程,本着都市型&附近的短期集中的方法,改为在横滨进行两天一夜的旅行。
 选择在横滨当然是因为今年是《来自虞美人之坡》的公映年。吉卜力的员工旅行一向非常自由,除了来回的交通工具与住宿、早晚餐都是集中在一起,白天全部都是自由活动,本次也是自由的行程,18点各自回住宿的地方办理入住、用餐,之后仍旧是自由活动,第二天各自办理退宿后自由行动,自由回家。本应该在本期出刊前就去旅游的,这段时间虽然紧促但很充实呢。
 换个话题,11月16日(星期三)《哈尔的移动城》与《地海传说》的蓝光碟发售(发售公司:Walt Disney Studio Japan)。此次两本海外原作同时发表。2位原作者都是女性,一位是英国著名的梦幻作家,另一位美国世界有名的科幻作家。两部作品都是HD高画质堪称完美,丰富的各种特典,也收录了多种语言的配音与字幕。敬请期待。
「野中くん発 ジブリだより」12月号
「野中君发 吉卜力新闻」12月号
 11月22日(火)、スタジオジブリでは防災訓練を行いました。今年は東日本大震災の後ということもあり、「本当に起きたらどう行動するべきか」ということを今までになく意識して訓練を行ったと思います。
 まず、あらかじめ各部署から選ばれたこの年の担当スタッフが、朝から簡易トイレの設置と炊き出しを実施。阪神・淡路大震災のときに「関東にもいつか必ず地震は来る、会社としてもそのための備えが必要だ」という宮崎駿監督の考えに基づいて準備した設備をその後毎年、防災訓練のたびに組み立てています。簡易トイレは自転車置き場がトイレに早変わりというもので、屎尿を地下のタンクに溜められるようになっています。炊き出しには組み立て式の釜を使用。薪をくべて燃やすシンプルな作りですが、第1スタジオ正面の、普段駐車場として使っているスペースで、この釜を使って今年もカレーをスタッフが大量に作りました。
 そして12時半、スタジオの各所で防災委員がその場のスタッフに呼び掛け、避難訓練の開始です。宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーらを含む全スタッフが仕事を一旦中断して、第1スタジオ斜め向かいのくぬぎ公園に避難しました。以前より建物も人数も増えているジブリですが、それほど時間もかからず避難は完了、各防災委員が自分の部署の点呼をし、それを隊長の星野康二社長に集約して避難訓練は終わりました。
 続いて13時からは、起震車による地震の疑似体験と、炊き出しのカレーによる昼食が同時進行。前にも起震車に来てもらったことがありましたが、今回は新型ということで、以前の物より少し大きく、震度7だけでなく、関東大震災などの過去の大地震のいろんな揺れのパターンが体験出来るという機能も備わっていました。消防署のご協力で今回も来ていただいたのですが、ちょっと大きすぎて、スタジオの前での実施は困難ということになり、急遽、第5スタジオ向かいの武蔵野運送の敷地をお借りしてそこで行いました。4人1組で順番に体験しましたが、やはり東日本大震災があったためか希望者はかなり多め。私も体験しましたが、震度7の揺れは本当に強烈で「ああこれは絶対立っていられない」と思いました。
 最後にカレーを美味しくいただいて今回の防災訓練は終了となりましたが、訓練のときだけでなく、普段から万一の事態に対する備えをしておくべきだなあと改めて思った次第です。
 11月22日(星期二),吉卜力工作室进行防灾训练。今年是在日本东部大地震后仍旧没有意识到的“真的发生地震的话该怎么办”为主题的训练。首先,预先从各部署挑选出今年的担当职员,一大早就在搭建简易厕所与准备赈灾物资。阪神•淡路大地震的时候,宫崎骏监督就说过“关东不知啥时候也会发生地震,公司就有必要为此准备好物资”,基于这方面考虑而准备的设备在之后的每年、每次防灾训练时都被拿出来用。自行车停车场摇身一变成为简易厕所,屎尿皆会留在地下坑洞里。赈灾使用的是组合式锅子。柴薪很容易燃烧操作简单,第一工作室的正对面,在平日的停车场,今年职员们用这种锅子做了大量的咖喱。
 然后12点半,工作室的各方防灾委员在那块场地召集职员们,开始避难训练。包括宫崎监督、铃木敏夫制片人等人在内的全部职员都中断手头的工作,前往第一工作室斜对面的麻栎公园避难。虽然吉卜力相较以前建筑物与人数都有所增加,但在很短的时间就完成了避难,各防灾委员给各自的部署点名,由队长星野康二社长汇总,避难训练结束。
 接着从13点起,在起震车模拟的地震体验的同时吃着咖喱饭午餐。虽然以前也请来过起震车,但这次是新型车,比以前的更大些,不止震度能达到7级,还能体验关东大地震等过去大地震的各种类型的摇晃机能。这次消防局仍旧过来帮忙,起震车太大了,在工作室前面体验的话很困难,紧急借用了第五工作室对面的武藏野运输的空地。按4人1组的顺序体验,因为日本东部大地震的关系,想体验的人特别多。我也感受到,震度7级的摇晃真是强烈得“根本就站不住脚”。
 最后在享受咖喱饭的美味中结束了防灾训练,我重新认识到这些并不只是在训练的时候要做到,平日有突发事件也必须要有所准备。