文档:吉卜力日志/2004年2月

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2004年2月
2004年2月
2月2日(月)
 昨日出勤して手持ちカットが終わった原画さんがいるので、今日も朝一から作打ち。さあ、ラストスパートだぁ。

 そのカットだが、実は、明後日のカッティングの範囲に含まれている。作監終了後大急ぎで取り込まなければならない。明日までに、チェックが終わるのだろうか・・・。
2月4日(水)
 明日のカッティングの為に、急遽ラッシュチェックを行う。少しでも多く本撮が入れば、それだけカッティングは、しやすい為。

 いよいよ、明日に迫ったカッティング。各部署の助けを借りて、素材的には、大きな問題無く揃いました。後は、明日のカッティングを待つのみです。

 本日も、社内原画さん作打ち。残り後わずか。
2月5日(木)
 今まで、紙一重の状況で動画出しをしていたのだが、今日、作監上がりが大量に出てくる。今のところ1日の量では最高数。これで、動画出しも順調に出せる事になる。

 昨日のカッティングの続きを昼過ぎから行う。もう一度見直して、更に尺を縮める事になる。
2月6日(金)
 カッティング最終日、大きな問題も無く無事終了。その後、久石さんと音楽打ち合わせを。音楽打ち合わせ終了後、ロール分けを行うがここで制作的な問題が。本来、カッティングは、音楽打ち合わせが終わった後、ロール分けをし、それを基準に行うものなのだが、今回、時間的問題等から、先にカッティングをすることになり、こちらで凡その検討をつけて、更にそれより長く余裕を持ってカッティングの長さを決めたのだが、ロール分け作業を行った所、丁度カッティングをしたところまで1カットも残さずに使いきってしまった。次回以降の余裕が無くなってしまった。うーん何が起こるか解りませんなー。さぁ、さっさと次回カッティングに向けて素材を揃えましょう。
2月7日(土)
 制作用の「撮影済み整理棚」が有るのだが、「ハウル」に入る時に、「これだけあれば大丈夫だろう。」というくらいスペースをとっていたのだが、これが見事にはずれ、近々置き場所が無くなりそうな状態になってきた。今日、急いで追加の棚を購入し、夜作り始めたが、それでも足りなさそうな雰囲気。さてどうしましょう?
2月9日(月)
 ここ数日、動画が思いの他上がらず、ピンチの状態が続いていたのだが、今日ようやく纏めて動画上がりが上がって来た。少しだけほっとする制作だが、ピンチは、変わっていない。カッティングも始まりもう待った無し、原画さん、動画さんにしつこいくらいの催促と確認をこれから徹底せねば。
2月10日(火)
 とにかくR-1とR-2のカッティングは無事に終わりましたが、この後も続けてカッティング作業が待っています。原画の進行状況等を考えて、次のカッティングのスケジュールを決める。

 カッティングの日時を決めても、物が無ければ作業は始まらない。次のカッティングにかかるカットを持っている原画さんにスケジュールを話し、発破をかける。
2月12日(木)
 トレスマシーンを休み前に壊してしまっていたので、本日メーカーさんに連絡を取り、部品を送って貰うことに。しかし、その部品が届くまで、「マシーンを使わない」という事は出来ない為、一時的にと、応急処置。これが非常に上手くいき、問題無くマシーン掛けが出来る。しかし、あくまでその場しのぎの処置なので、部品が届き次第ちゃんと修理する予定。
2月13日(金)
 今日は、13日の金曜日。世間的にはあまり縁起の良い日では無いというイメージがありますが、今日は、制作的には、まさに逆。定例のラッシュチェックのカット数は、リテークを含めると、90カットと過去最高の量。総カット数で半分を超え、更に今日で遂に原画がトータルで1000カットを超えました。残り約400カット。まだ先は長いですが、気分的に通過点を何とか超えた気がして・・・。これから、気が緩み、失速せぬよう頑張ります。
2月14日(土)
 週末合わせで?原画が上がってくるが、「千尋」と比べると・・・。同時期の「千尋」の原画上がり数に対して、今まで常に上回っていたが、来週には逆転されそう。

 今日は、バレンタインデー。スタジオのあちこちに、「愛」の篭ったチョコレートが大量に置いてあります。食べ過ぎで、夕食を抜く人も。
2月16日(月)
 定例の制作会議で、先週の動画上がりが6000枚を超えたことを報告。しかし、前の週からの遅れ等があるので、平均すれば週当たりの枚数が予定通りの枚数になり、ピンチは変わらず。

 原画も同時期の「千尋」と比較すると、1カットだけ上回っている。今週頑張らないと、確実に逆転される。うーん・・・。
2月17日(火)
 今日、遂に全カットの作打ちが終了。社内原画さんが予定より早く終わった為、急遽作打ちを行い。無事終了。

 次回カッティングの為、深夜線撮り作業をしていた制作伊藤君。突然「あー。」と悲鳴。どうやらマシンがフリーズしたらしい。どうしようもないので、取り敢えずリセット。「データーが。俺の2時間返せ。」と呟く伊藤君。復帰後直ぐにチェックすると何とかデーターは、無事で事なきを得る。みなさんこまめにデーターは、保存しましょう。
2月18日(水)
 そろそろ追い込みモードに入ったのか、レイアウト・原画が多少多く上がってくる。メインスタッフも直ぐにチェックし、その日の内に原画さんに戻す。結構、物の動きが早くなってきた。

 進行さんの外回りも少しずつバタバタしてきた。連絡は密にしているのだが、イレギュラーで同方向に時間差で2人出る事も。うーんもったいない。
2月19日(木)
 うーん昨日追い込みモードか?と書いたばかりだが、パッタリと上がりがこない。いや待て、明日、明後日に纏めて出してくれるに違いない。きっとそうだ。

 作監に追いつきかけている動画。動画上がりに追いついた、こんどは動画チェック、仕上げに入れる物が・・・。社内、外注さんに連絡をとり、集められる物は全て回収する。
2月20日(金)
 定例のラッシュチェック。今回は、前回と違い、いつもの数?前回があまりにも多かった為、何だか短い気が。

 週末ダッシュ?レイアウト、原画が上がってくる。事前に作画さんには、確認(催促)しているので、今週の総数は、大体出ているのだが、明日は、イレギュラーが有る事を期待する。(当然上がって来る方です)
2月21日(土)
 今週は、作監さんが踏ん張ってくれて、作監上がりが大量にでる。原画さんも大量とまでは、行かないが何とか予定数近くまで上がる。今週は、美術の上がりと、動画の上がりが谷間だった。来週は、なんとしても挽回せねば。
2月23日(月)
 原画のUP総数が遂に、「千尋」に抜かれる。「千尋」の時は、奇跡的な追い上げがあった。今回の「ハウル」も作画さんの追い上げを期待する事になりそうだ。

 再来週に迫ったカッティング。各パートの状況確認をし、問題があれば今週中に何かしらの手立てをうたないと。
2月24日(火)
 社内で作業をして頂いていた、原画さんが1人、手持ちを全て無事終了。

 今月作打ちをした原画さんからレイアウトが上がってくる。何とか今月中にレイアウトを終えたい。
2月25日(水)
 遂に、美術が1000カットに到達しました。しかし、まだ400カット弱残っています。後は、時間との戦い。

 その美術を追い込むように、残りのレイアウトが纏まって上がって来る。チェックが終われば、制作でコピーをする。明日以降はコピー大会だ。
2月26日(木)
 予想通り、チェック済みレイアウトのコピー大会。状況が状況ですので、午前中に上がったレイアウトも午後にはチェック済みで戻ってくる。早急にコピーをして、次のセクションにどんどん回していかなければ。
2月27日(金)
 明日は、ジブリの定休日。出勤者もいるが、今日が事実上の2月最終日。「ハウル」に入る前の予定では、今月が原画UP予定だったのだが。コンテの遅れ等も有り、何とかレイアウトがほぼ終了状態。しかし、これで原画さん全員が、原画作業に入るので、来月からは・・・。

 定例のラッシュチェック。今回も大きな問題無し。しかし、前回より、カット数が少なくなったので、思わず「短いなぁ。」とポツリ。すみません制作の段取りが悪くてここ2週間程、カットの流れが悪いんです。来週はきっと。