文档:大提琴手高修 (Animage文库)

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田舎町のセロ奏者ゴーシュの姿を、牧歌的な風景にべートーヴェンの田園交響曲を乗せた詩情豊かな映像で綴った映画『セロ弾きのゴーシュ』。高畑勲監督によって宮沢賢治の名作をビジュアル化し、オープロダクションが5年の歳月をかけた、自主制作アニメーションを、フィルム文庫に。
 
原作/宮沢賢治
監督/高畑勲

アニメージュ文庫
オールカラー全104頁
本体価格419円
ISBN4-19-669503-5

 1981年と翌82年に公開され大藤賞を受賞した映画『セロ弾きのゴーシュ』を、オールカラーのフィルムでストーリーを追いつつその内容を紹介した本です。
 オーケストラであまりうまくないセロを弾いているゴーシュが、家で練習していると、その音に誘われて毎晩のように動物たちが訪れます。ねこや子だぬき、かっこう、野ねずみたちとのやりとりから、感情を解放し、表情のある演奏をできるようになっていくゴーシュ。映画全体に流れる音楽のイメージを、楽譜を掲載することで表しています。

『セロ弾きのゴーシュ』作品データ
1981年日仏会館公開、翌82年映画センター全国連絡会議配給
(企画)小松原一男、米川功真/(製作)村田耕一
(原作)宮沢賢治/(監督・脚本)高畑勲/(キャラクターデザイン・原画)才田俊次/(美術)椋尾篁/(音楽)間宮芳生
毎日映画コンクール大藤賞
DVD/ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメントより2006年7月7日発売
 

目录

目次
■嵐の情景
■第一夜 ゴーシュとねこ
■ゴーシュの生活
■第二夜 かっこう
■ゴーシュの朝寝ぼう
■第三夜 子だぬき
■第四夜 野ねずみの親子
■演奏会
 
『セロ弾きのゴーシュ』の巻末にある「編集部から」の一文を紹介します。当時の編集担当者がどのようにこの本をまとめたのか、また『ゴーシュ』という作品の面白さがどこにあるのかが伺えます。

編集部から
 映画「セロ弾きのゴーシュ」をご覧になった方には蛇足になってしまいますが、主人公ゴーシュは、宮沢賢治の考えていたウダツのあがらぬ中年の職業楽士ではなく、18歳ぐらいの若者として描かれています。またゴーシュの所属する金星音楽団の楽長も、原作ではゴーシュにきびしく、冒頭部分では「いじめる」という表現が使われているほどです。しかし、映画のなかでは、音楽に熱心なあまり、つい手きびしいことをゴーシュにいってしまう一方、ユーモラスで、音楽をする喜びを本当に全身で表現できる素朴さをもった田舎の音楽家として描かれています。  このように、映画「セロ弾きのゴーシュ」のひとつの特徴として、監督の高畑勲氏による原作の率直な読みにもとづいて、原作とは登場人物の描き方がちがっているところがある、ということがあげられると思います。  この映画を一冊にまとめるにあたって、そういう高畑氏の読みを参考にしながら、全体を構成してみました。「セロ弾きのゴーシュ」という映画の持つ魅力の一端はなんとか伝えられたのではないかと思います。読者のみなさんの判断はいかがでしょうか。(卓)