文档:野中君发吉卜力新闻/2022年

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「野中くん発 ジブリだより」2022年1月号
 
 皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 振り返ってみると、昨年も新型コロナウイルスに大きな影響を受けた1年でした。昨年10月より緊急事態宣言は解除されましたが、まだ元通りに物事を行える状況ではないだろうということで、スタジオでは一昨年と同様に昨年末も忘年会を行いませんでした。日常業務も宣言が出ている時とあまり対応を変えないで、可能な部署は在宅勤務やオンラインでの打ち合わせを優先して仕事をしています。三鷹の森ジブリ美術館も、運営スタイルは宣言中とあまり変えていません。もともと日時指定の予約制で、入館者数は常に上限が決まっていましたが、その人数を新型コロナ禍前よりかなり絞った数字にしており、様子を見ながら少しだけ増やしたりしている状態です。入館開始時刻も1時間毎に細かく分け、カフェも飲み物と軽食中心のメニューに。ともかく用心しながら日々仕事を続けており、スタジオは宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」を着実に制作中、ジブリ美術館は「アーヤと魔女展」を引き続き開催中と、当面は昨年と同様の状況です。

 しかし、今年はジブリにとって大きな節目となるはず。なぜならジブリパーク第1期が開園するからです。愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内に準備中のジブリパークは、全部で5つのエリアで構成されますが、そのうちの3つ、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」がこの秋オープン予定です。今後様々な情報が主に愛知方面から発信されるはずですが、スタジオジブリの公式Twitterでは昨年から、現場の様子が伝わるつぶやきを時々織り交ぜているので、そちらも注目して頂けるとさらに期待が高まりそうです。今年はジブリパークにどうぞご期待下さい。

 さて、この号が出る頃には大阪会場が終了を迎える「アニメージュとジブリ展」ですが、秋田会場が2月5日(土)から、秋田市のアトリオンでスタートします。会期は3月27日(日)まで。

 最後になりましたが、CD「アーヤと魔女 SONG BOOK ライムアベニュー13番地」がヤマハミュージックコミュニケーションズより1月26日(水)に発売予定です。武部聡志プロデュース、GLIM SPANKY、シシド・カフカ、シェリナ・ムナフ、やまもとひかる等豪華メンバーが参加。こちらもどうぞ宜しく。配信も同日より開始です。
「野中くん発 ジブリだより」2022年2月号
 
 スタジオジブリが発行するこの小冊子『熱風』ですが、皆様お気づきでしょうか、とうとう20年目に突入しております。奥付や裏表紙の左端に、今号は「第20巻 第2号 通巻230号」と書いてあると思いますが、『熱風』は2003年1月号が創刊号なので、先月号でちょうど20年目が始まったわけで、この「第20巻」というのが、20年目であることを表しているはずです。その間、1号も休むことなく『熱風』は発行されてきており、出版社ではない中小企業が、こういう小冊子を月刊でこれだけ発行し続けているというのはあまり例のないことではないでしょうか。例がないと言えば、アニメーション制作会社の中に出版部があるということ自体、やはりあまり例のないことのように思いますが、出版部のスタッフはこの間、メンバーは入れ替わりつつも、単行本の編集作業と並行して、毎月毎月テーマを決めて、ひたすら『熱風』の編集も続けて来たわけで、もはやある種の財産となっている感があります。この「野中くん発 ジブリだより」も、実は第2号の2003年2月号から連載が始まっているので、今号で20年目を迎えることとなりました。個人的にはあまり実感がなく、ともかく毎号題材に苦しみながら、書いてきたらいつの間にかここまで続いていたという感じです。

 と、ここまで書いてふと思い出したのですが、この「ジブリだより」、『熱風』の掲載だけでなく、もう一箇所、スタジオジブリのホームページの「最新情報」のコーナーにも、同じ文章が毎月掲載されています。2011年夏までは、原則毎日更新の「ジブリ日誌」がジブリのホームページに掲載されていたのですが、「コクリコ坂から」公開後にこの連載が終了したので、その代わりにということで、2011年10月号の分から「ジブリだより」の掲載は始まっています。今、該当ページを見返してみたら、最初の掲載分ではちゃんと『熱風』のこと、そこの連載をそのまま転載することが書いてありますが、以後の掲載では全くそれについて書かれていないので、ホームページだけ読んでいる人にとっては、なぜ毎月10日に20日以上前の状況に基づいた文章が載っているのか、不思議に思うでしょうね、きっと。そういう方はぜひ、紙媒体の小冊子『熱風』を一度手に取ってみて下さい。ホームページ内の出版部のページに入手方法等が載っています。

 というわけで、皆様20年目もどうぞよろしく。
「野中くん発 ジブリだより」2022年3月号
 
 ジブリパークの開園日がついに明らかになりました。本年11月1日(火)です。去る1月27日(木)に現地の愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で〝「ジブリパーク」に関するメディア向け発表会〞が開催され、そこで正式に発表されたものです。

 まず、第1部では大村秀章愛知県知事と鈴木敏夫プロデューサーが登壇、続く第2部では宮崎吾朗監督がジブリパークの岡村徹也プロデューサーを聞き手として登壇し、それぞれパークについて説明。その後は吾朗監督自らの案内で建築現場の撮影会が行われ、かつてない具体性と臨場感で、パークの紹介と現状報告が行われました。また、当日はスタジオジブリ制作の、実写映像による愛知県の観光動画「風になって、遊ぼう。」(監督:中川龍太郎)のお披露目もあり、盛り沢山の内容でした。そうした中身の濃さゆえでしょうか、今までともすれば東海圏中心だったマスコミの報道も、この日については全国区で広く厚く行われたように思います。地元以外だと、この発表で初めてジブリパークを知ったという方も割といらしたようです。このように、この日の内容はとても充実していて、パークを知るのにぴったりなので、今号の『熱風』はその模様を特別収録しています。是非お読み下さい。

 特別収録のページでも改めて説明されていますが、11月1日に開園するのは全5エリアのうち第1期の3エリア。第2期の残り2つは、概ね1年後の開園を目指しています。ジブリ社内の担当部署もいよいよ忙しさが増していて、建築だけでなく展示や演示、運営面のあれこれ、物販・飲食、広報宣伝や協賛など広い分野で、愛知県や株式会社ジブリパークと連携しながら、自らの担当業務を進めています。公式サイトも2月1日(火)よりスタート。今後、入場料や開園時間など、さらに詳細が掲載されていくはずです。なお、ジブリパークは日時指定の予約制を基本とすることも先日の発表会で公表されました。皆様、開園までもうしばらくお待ち下さい。

 さて、この原稿が世に出るのは3月10日(木)の予定ですが、帝国劇場ではその頃、舞台「千と千尋の神隠し」の上演真っ最中のはずです。東京の後は、大阪、福岡、札幌、名古屋と巡演予定のこの舞台、翻案・演出のジョン・ケアードさんほか、スタッフとキャストの皆さん、製作の東宝がきっと素晴らしい舞台を作ってくれているはず。こちらも期待大です。
「野中くん発 ジブリだより」2022年4月号
 
 ここのところ、ジブリ関連の展覧会が再び活発化しているようです。一時期、新型コロナウイルスのせいでほぼ休止状態でしたが、感染状況や行政の各種措置を踏まえつつ、運営方法も十分検討の上で、慎重に少しずつ再開し、各地で続いています。

 まず、「アニメージュとジブリ展」。この原稿が世に出る4月10日頃には、福岡アジア美術館7階の企画ギャラリーA・B・Cで開催中です。各地で大好評でしたが、福岡展は7月10日(日)までの開催です。

 4月23日(土)からは、「鈴木敏夫とジブリ展」が京都文化博物館で始まります。この展覧会、最初が2017年8月からと結構前から始まっていて、今回が6会場目ですが、展示量は大幅に増え、かつ内容が変化しています。前回は2019年夏に長崎で開催されましたが、新型コロナのせいでその後巡回は一時中断。その間、内容の見直しと増強をして、遂に再開となりました。鈴木敏夫プロデューサーを形作った、幼少期から大人になるまで読んできた8800冊の厖大な本を、鈴木の隠れ家と言うべき通称〝れんが屋〞のイメージで構成した巨大本棚で展示し、新たな目玉としています。鈴木敏夫の思考術に触れて、ジブリ誕生の秘密が分かる、奥の深いこの展覧会は、6月19日(日)までの開催です。なお、その次は7月1日(金)から東京展が始まります。東京では2019年に神田明神で1度開催していますが、その時と比べても大幅にパワーアップ。会場は寺田倉庫B&C HALL/E HALLとなります。

 そして、夏からは新たな展覧会「ジブリパークとジブリ展」が始まることも先頃発表されました。最初は長野県立美術館で7月16日(土)開始、以後愛知・熊本・兵庫・山口を巡回予定です。

 いずれの展覧会も、詳しくはそれぞれの公式サイトをご覧下さい。どうぞ宜しく。

 最後に別の話題を2つ。金曜ロードショーでは「ゴールデンウィークは、家族揃って! 2週連続スタジオジブリ」と銘打ち、4月29日(金)に「魔女の宅急便」、5月6日(金)に「崖の上のポニョ」が放送されます。そして「海がきこえる」「耳をすませば」「猫の恩返し/ギブリーズepisode2」「ゲド戦記」のデジタルリマスター版DVDが、4月20日(水)にウォルト・ディズニー・ジャパンから発売されます。こちらもそれぞれどうぞ宜しく。
「野中くん発 ジブリだより」2022年5月号
 
 5月28日(土)より、三鷹の森ジブリ美術館で新企画展示「未来少年コナン」展─漫画映画の魅力にせまる!─が始まります。「未来少年コナン」は1978年4月から10月にかけてNHK総合で放送された、全26話のテレビアニメーションシリーズ。宮崎駿監督の初監督作品であり、日本アニメーションが制作しました。

 いきなり私事で恐縮ですが、「未来少年コナン」の初放送時、私は高校3年の受験生でした。たまたま第1話を観て引き込まれ、以来、毎週欠かさず観るようになり、すっかり「コナン」の虜になりました。当時ビデオデッキはまだ一部の家庭しか保有しておらず、我が家もなかったので頭の中で反芻するしかなかったのですが、途中からカセットテープに音だけ録音し、繰り返し聴いたものです。全話の放送が終わった後は、完全に今でいう「コナンロス」状態。常時「コナン」のことが頭から離れず、よくあれで大学に受かったものです。ともかく、寄り道はしたものの、私が今ジブリに居るのは、間違いなくあのとき「コナン」に出会ったからです。アニメーション業界で、私と同じくらいか少し下の世代で、「コナン」が契機となってこの業界を目指した人は結構いると思います。一昨年、久しぶりにNHK総合で再放送されて、その魅力が世間で再認識されたのも記憶に新しいところです。

「コナン」の魅力は沢山あります。コナンを始めとする生き生きとしたキャラクターたちが、大戦争で一度滅び再生しつつある世界で、苦難を乗り越え、自らの意思で、力を合わせて生きていく姿は感動的です。また、あり得ないようなアクションを、巧みな作画と演出でリアリティを以て描き、面白さと解放感を感じさせてくれます。さらに、架空の世界でありながら、あたかもコナン達と一緒に冒険をしているかのような、臨場感と存在感。今回の企画展示では、サブタイトルにあるように、漫画映画の面白さを切り口に、この作品の魅力を紐解いていきます。会期は来年5月までの予定です。ジブリ美術館は日時指定の予約制。新型コロナウイルス対策で、チケット販売方法等が変更されることもあるので、公式サイトを随時ご確認下さい。

 最後になりましたが、ジブリパークの公式サイトでは、11月の開園にむけて新しいビジュアルや開園情報などが少しずつ掲載され始めています。ぜひそちらもご注目下さい。
「野中くん発 ジブリだより」2022年6月号
 
白き魔女の戦記|」。配役も変わり、尾上菊之助さんがクシャナを、中村米吉さんがナウシカを演じます。上演期間は7月4日(月)〜7月29日(金)、6月14日(火)よりチケット発売開始予定とのことで、詳しくは公式サイトをご確認下さい。

 また、これも大好評の舞台版「千と千尋の神隠し」ですが、予定通りならば、6月22日(水)からいよいよ名古屋・御園座で始まる最終公演を、Huluが7月3日(日)、4日(月)の最終2日間、独占生配信の予定です。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
(注:7月1日(金)に、7月3日(日)、4日(月)の公演と独占生配信について中止または変更の発表がありました。詳細は公式サイトをご確認下さい)

 さて、話変わって展覧会についてですが、現在京都文化博物館で開催中の「鈴木敏夫とスタジオジブリ展」京都展はいよいよ6月19日(日)まで。その後東京展が7月1日(金)から、天王洲 寺田倉庫 B&C HALL/E HALLで始まります。リニューアルしパワーアップした同展、有難いことに京都では大入りが続いています。どうぞご期待下さい。そして福岡アジア美術館7階 企画ギャラリーA・B・Cでは「アニメージュとジブリ展」が好評開催中。こちらもどうぞ宜しく。
「野中くん発 ジブリだより」2022年7月号
 
 愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(愛称:モリコロパーク)に作っているジブリパークですが、開園日が段々近づいてきました。既報のとおり、第1期の3つのエリア「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」が11月1日(火)にオープン。『熱風』のこの号が出る頃は、入れ物としての建物の工事は基本的に終わっていて、内装や演示・展示等、仕上の作業が続いているはずです。また、これらのエリアの飲食や物販の施設の準備も進んでいて、並行して、現場スタッフの採用も始まっているはずです。社内の担当部署も日に日に忙しさが増しています。

 今年に入ってから、ジブリパークの具体的な情報発表も弾みがついてきました。2月1日(火)には公式ウェブサイトがオープン。この原稿を書いている6月中旬の段階では、ジブリパークの全体図を描いたフルカラーのMAPがまず載っていて、楽しい雰囲気が伝わってきます。ジブリパークのコンセプト、各エリアの内容、営業時間やアクセス方法等と共に、先頃発表された料金も載っていて、大人の平日料金が「ジブリの大倉庫」2千円、「青春の丘」と「どんどこ森」が各千円と、まずまずの設定ではないでしょうか。このように、ジブリパークはエリアごとの料金となっていて、また、すべてエリアごとに日時指定の予約制となっています。気になるチケットの発売ですが、いよいよ8月開始予定とのこと。諸々の詳細は、公式サイト を随時ご確認下さい。●https://ghibli-park.jp/

 さて、このジブリパークの全容を一足早くお伝えしようということで、展覧会「ジブリパークとジブリ展」が7月16日(土)から長野県立美術館で始まります。ネコバスにのって、ジブリパークの世界へ。とキャッチフレーズにあるように、大人も乗れるネコバスが登場するなど、ジブリパークの総合的な紹介だけでなく、ジブリ作品を楽しめる色々な要素も用意されていますので、ぜひどうぞ。こちらも日時指定の予約制で、長野の後は愛知、熊本、兵庫、山口と全国で4会場を巡回予定。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
●https://ghiblipark-exhibition.jp/

 展覧会については、「鈴木敏夫とジブリ展」東京展が天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLで現在開催中(日時指定入場制)。また、「アニメージュとジブリ展」が広島市のNTTクレドホールで7月16日(土)から始まります。どちらもどうぞよろしく。
「野中くん発 ジブリだより」2022年8月号
 
「野中くん発 ジブリだより」2022年9月号
 
「野中くん発 ジブリだより」2022年10月号
 
「野中くん発 ジブリだより」2022年11月号
 
「野中くん発 ジブリだより」2022年12月号