文档:动画师的自传 鼹鼠的歌

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スタジオジブリの高畑勲監督、宮崎駿監督の師である伝説のアニメーター、故・森やすじの自伝。
 
高畑勲・宮崎駿の師ともいえる東映動画( 現・東映アニメーション)の名アニメーター、森やすじの自伝。『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』などの作画で名をはせ、絵本の世界でも活躍。その一生を自ら「 もぐら」の一生としてとらえ、ときにユーモアを交えた詩のような文で綴る。高畑勲と大塚康生の寄稿も。
 
森やすじ

アニメージュ文庫
全184頁(カラー16頁)
本体価格700円
ISBN4-19-669528-0

 森やすじさんは日本のアニメーションの黎明期から「太陽の王子ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」や「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」など実に多くの作品の原画・キャラクター設定・作画監督として活躍したアニメーターです。
 森さんについて高畑勲監督はその著書『「ホルス」の映像表現より』で『「こねこのらくがき」「こねこのスタジオ」の作者、「わんぱく王子の大蛇退治」の作画監督として東映動画をリードしてこられた森さんは、とくに愛らしい少女や小動物をあたたかくユーモラスに描く第一人者として定評があった。』と評している。
 そんな森やすじさんの作風はどこで培われてきたのか。森さん自身が台湾での幼少時代、引き上げ体験、戦争のこと、建築科の学生からアニメーターを志すことになったきっかけなどを綴ったこの本を読むと腑に落ちてくる。一人のアニメーターのアニメーションに対する情熱が静かに伝わってくる一冊です。
ヒルダ
「ホルスの大冒険」の製作は 難航していました 作画に入って 半年ほどたって スケジュールより あまりにも進行が遅れたりして 製作の中断をさせられたりしていました
 私は アメリカとの合作の仕事をしていて スタッフではなかったのです

 そのころ 東映動画のアニメーターは 二組に分かれているように見えました

 私は組合員ではない立場でしたが 労働組合があって 組合活動に積極的なグループと そうでないグループに分かれているようでした

「ホルス」のスタッフは 演出の高畑さんを中心に 作画 仕上げ 撮影まで 全員が 腕を組んで 「良い 映画を作ろう!」 と シュプレヒコールでも しているように見えました
 一時 製作が中断され 再開されるときに 私は スタッフに編入されたのです

 高畑さんや 大塚さんから 期待されているようで 大変嬉しく思いましたが 中断するまでに仕上がっていたラッシュフィルムを見せてもらって たじろぎました
 それらのフィルムの ホルスや 狼や 岩男などの動きが 新鮮で 熱気に満ちていましたから 「うっかりすると恥をかくのでは」と考えたからです

 それまで作られていなかった 準主役のヒルダのキャラクターを作ることから スタッフに加わりました
 演出の高畑さんは 太田朱美さんの描いた 一枚のヒルダのスケッチを 持って来ると 「こんなイメージなんです」と 言われました
 私は 脚本や 絵コンテを充分理解したつもりで そのヒルダのスケッチをもとに いろいろなポーズや 表情を描いて 高畑さんに届けてもどって来ると 高畑さんはしばらくロダンの彫刻のように 不自然な格好で 椅子(いす)の上にしゃがみ込んだりして 考える人になっていますが しばらくしてのこのこやって来て
「ちょっと 違うのです」
 このくりかえしが数日もありました
 あまりに O・Kにならないので いやになって 適当に描いて見せに行くと おだやかな口調で それでも厳しく 「敵意をもって描いてますね」と言われたこともありました

 高畑さんの絵コンテは 克明なもので ヒルダの心のゆらぎまで描き込んでありました 私は その無茶な演技の要求があっても それなりに懸命に試みました
 例えば ウツロな眼で遠くを見ているというヒルダの眼は ほんの少し ロンパリに描くのがいいことにも気付きました
 行き 帰りの電車の中で 少女らしいしぐさを見ると 帰って 誰にも見つからないカガミの前で それをくりかえしてみたりもしました

 完成試写のときも それからも ヒルダが 雪狼に襲われて 吹雪の中に倒れるカットは 胸がつまって にじんでしか見えません
 そして 私を スタッフに加えてくれた メインの人達への感謝する気持ちと
「ヒルダに会えてよかった」
 といつも思うのです